とうふ油

とうふとアイドルについて

ももこ、ももこ、ぼくのぴーちっち!

アイドルを好きになったら、別れを覚悟しなきゃいけないのにね。
こんなに長くアイドルを好きでいるつもりだったのに、こんなに長く好きでいさせてくれたから、まだその覚悟できてなかったみたい。さみしいね。悲しいね。泣いちゃうね。こうやってつらい気持ちをこんなところに書き殴ることでなにが癒されるんだろうか。なーんにも。
ゴールなんてどこにもないから、結局バイバイするしかないんだ。何回も何回も繰り返されるわたしの恋はいつだって失恋で終わる。

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Berryz工房が活動休止しても、それでもまだハロプロでアイドルやりたいって言って前代未聞の残留をしてくれた桃子にどこか救われてたんだ。わたしの好きだったハロプロを、わたしの愛していたアイドルを続けることを選んでくれたこと、これまでを肯定してくれた気がしたし、まちがってなかったんだってわたしを確信させてくれた。あれから2年が経って、桃子はいなくなることを告げてきた。わたしの目の前から消えると予告してきた。

ライブ漬けのハロプロはメディアに出ていないときもレッスンや公演やその他に追われていて多忙を極めているらしい。その中でも一番といっていいほどテレビに出て「ももち」として活躍していた桃子の忙しさたるや想像もできない。さらに大学に進学して、あろうことかあの「ももち全盛期」に1か月間も毎日実習をおこない、小学校教諭と幼稚園教諭の免許を取得したと知ったとき、桃子には敵わないなと素直におもった。
敵わないし、叶わない。大学進学を決めたとき、免許を取ったとき、桃子を「すごい」とおもう反面、このままアイドルでいてくれることはきっと叶わないんだ、黙ってそう察した。努力して苦労してまで得たかったものが桃子にはある。ステージに立つこと以外の夢が桃子にはある。

だけどそんなの気付かないふりしてた。桃子は完璧なアイドルだから、だから、って信じてた。いや思い込もうとしてた。
こんな頭のいい子が将来のこと考えてないわけないのに、完璧だからこそぜったいに未来を逃さないはずなのに。あんなぶりぶりした見た目とは裏腹にスっとした表情でプラスチックのうえで踊る桃子をみてると、そんなこと考えなくていいとおもった。

桃子のことを愛してるし尊敬してる。桃子には幸せになってほしい。それはそう。絶対そう。いままでのことだってもちろん感謝してる。ありがとうのそれよりもっとうえの最大級の言葉があればそれをためらいなく贈ろう。
Berryz工房は桃子にとって最善のかたちで終われなかったのかもしれない。カントリーガールズは桃子にとって意図した方向に進まなかったかもしれない。だけど桃子はずっといた。投げ出すことなくずっといた。
この15年間の桃子のこと振り返えろうとしたら、なにも思い出せなくて、こんなに桃子にことずっとみてたのに、昨日の姿しか浮かばない。かわいくてちいさくて強くて健気でしたたかな姿…、これは昨日の桃子か、15年前の桃子か、もう分からない。桃子はずっとずっと変わらずいてくれた。ありがとう。そんな大変なことを貫いてくれてありがとう。

桃子がいなくなったらどうしようか。全然考えたくないな。
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にのみやくんにおにぎりをのせると可愛い

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ほら


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ほらほら


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落とさないで


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欲張り!


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しのぶがうらやましそうに見てるよ。


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おにぎりなんてまるで乗せていないかのような


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きみはレモン、おれはおにぎり


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ハンドパワーでおにぎりを!?


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超能力でおにぎりを!?


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もってきちゃった


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キープ!そのままそのまま!


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おにぎりの人体伝導率の実験ね


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幼少期からかー。

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身長盛っちゃおー。


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ついに!


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やったー!ばんざーい!

℃-uteが解散するの、いやなんですけど!

℃-uteの解散発表ですけど、ちょっとまだ、受け入れられなさすぎる。むり、ほんとむり。みんなってばすごいんだから、なーにが「15年も充分やってくれた」だよ!「メンバーの達成感を尊重しよう」だよ!ほんとにそうおもってるの?だとしたらすごいね、すごすぎね。人間何周目ですか。
まだ見たいじゃない。見れなくなるのいやじゃない。それだけでもう解散を受け入れるなんてことできやしないよわたし。

事務所から「活動休止」を提案されたけど、復活の期待をさせたくないと「解散」を選んだってさ。あれ???これなんかこないだ聞いたぞ。あのSMAPさんが最後に残した名言「休むより解散したい」に通ずるじゃないですか。なにこれ流行り?
人ってのはいつ心変わりがあるか分かんないもんだよ?また℃-uteのうたをメンバー全員で歌いたくなるときがやってくることって、ないかな?ないの?あの思い出の歌を顔を見合わせて照れながら口ずさむこととか、これからの未来に、ほんとにもうないの?ほんとに…未練のようなものは、もうないんですか。もういいんですか。ほんとに…??
解散を決めることが潔くて℃-uteらしいって言われれば確かにそうかもしれない、でも、なんだろうなこの置いていかれたかんじは。わたしはまだ、解散が決まってもまだ。℃-uteに期待したい。℃-uteに見せてもらいたいものがたくさんある。℃-uteのことをもっとみたい。

わたしは、わたしが応援していた℃-uteの15年間を大切におもっているし、だれにも否定されたくないんだよ、℃-ute本人たちにも。
だれがなんというと楽しくて激しくて愛おしい日々だったし、この気持ちは家族にだって、友達にだって、事務所にだってぜったいにだれにも覆せない事実なんだよ。そうなの、そのはずなんだけど。おかしいなあ。なんでこんなみじめな気分なんだろう。メンバーの「解散を決めました」「いままでありがとう」という空虚な言葉が、どうしてかわたしの15年間をぐんぐん傷つけていく。

Berryz工房が活動休止を決めたとき、ハロプロに残ってアイドルを続けることを選んだ桃子に、実はとてもすくわれていたことをいま実感する。Berryz工房のこと他のメンバーだって誇りに思っているだろうし今になって後悔したりしていないとはおもうけど、それでも「またこの場に立ちたい、続けたい」って桃子が思ってくれたこと、過去を肯定してくれた気がしたんだよ。
℃-uteのメンバーの進路にまたステージに立つことがあるのなら、もちろん応援する。
だけどもし、「もうやりきった」とか「悔いがない」と言い出して去るとしたら、それだけは認められないな。ぜんぜんやりきってないよ。ぜんっぜんやりきってないからね!やりきったって言い張るなら、ほんとに圧倒的にやりきってから言ってくれよな。
解散するその日まで、ほんとうにやりきったなって飲みこめるその日まで、わたしはめげずに期待するし、納得するまで解散なんて絶対受け入れてやらないからな。解散するならやりきりまくってわたしを倒してからにして!
愛してるよ、ばか。

toufux.hatenablog.com
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欲深いJaponism

ジャポニズムのDVDみたよ。すばらしかったね。
このコンサートは、継承とかジャニーズらしさっていうのを掲げてツアーしてたけど、映像化されたジャポニズムをみてると「テーマ」というより「概念」ってかんじがする。ジャニーズという「意味内容」をみせたかったのかもって思えてきた。
あらしがコンサートにこだわり続けてる理由、いろいろあるんだろうけど、やっぱりステージに立ってショーをするというのはジャニーズの根底であり根幹であり原点であり、そこを閉ざしてグループとして活動するのはできないんだろうな。どこまでも真面目で律儀なひとたちだなって改めて思うよ。

あらしにとってのコンサートは決して与えられるものではなくて、「作り上げるもの」だというのはこれまでも実感してきたし、あらし本人が作ったものだからこそわたしは毎年心躍らせてドームに行くわけです。そして毎度おどろき、感動し、好きになる。こんなにもメンバーたちが主体で作ってること、もっと世間に知られてもいいのにね。

他人の演出

二宮くんのソロ、「外部からみた自分」をテーマに曲を作ってもらったって話してたけど、コンサートの演出もだいぶ二宮和也を削ぎ落してきたように見えたんだよね。MUSICは超絶無敵のポップソングだけど、二宮くん自身があの曲のステージを作るとしたらもっと簡潔でシンプルな大きい爆弾をドーンと落として客席を壊滅させるんじゃないかしら。ギター一本抱えてモノクロのなかスポットライト浴びて立つことを選ぶ人よ?
ああみえて、っていうかあのとおり、自分にすごく自信のあるひとだと思ってるから、個人のパワーをフルにする方法をとるとおもう。
でも披露されたMUSICは一人で登場してタップからはじまり、音ゲーして、ステッキ振り回して、チャップリンみたいな小芝居をはさみ、ミサイル爆撃型の空から無数に追撃を繰り返されたパフォーマンスになってて、たぶんこのMUSICという曲を二宮和也が演じるパフォーマンスとして究極系だったとおもう。
だって考えてもみてよ、ステージモニタ使って音ゲーするとかにのみやくんが思いつくとおもう?ぜったいないよね。そもそも音ゲーしないし。「ニノといえばゲーム好き」っていう他者のイメージから作られた演出でしょ。知らんけど。ただの予想ですけども。
まあとにかく、すばらしいよ、ブラボーもいいとこ。作ってくれた誰かありがとう!(タップを提案してくれた潤ちゃんありがとう!)
そして二宮くんがこの誰かに演出されたであろうソロ曲を見事に演じきってくれたところにもまたぐっとくる。二宮くんは演技もするしバラエティでは鋭利な持ち回りに徹することもあるし、コンサートでだって曲に応じて様々な表情を演じてるけど、この個人がよく反映されるソロで「じぶんじゃない何者か」に成ったというのが、ちょっとこれは、革命ではないかと思うんだよね。じぶんじゃない何者か、といっても役名があるわけでもなく二宮和也なんだけど、でも二宮和也のなかからでてきたキャラクターでないないというか、、、うーん、これうまく伝わってるか分かんないな、ごめん。

欲深いあらし

それで、この二宮くんのソロも含めて、「求められているもの」をやりきったコンサートでもあったなと思うんですジャポニズム
これぞというパフォーマンスをやりきること、演じ切ること、踊りきること、歌い切ることを求められてた。自分たちでジャニーズという概念の継承をコンサートにすると決めた信念と、そのうえで求められるだけのパフォーマンスを敢行しきった強さに、わたしはひどく感動しちゃうのです。
ジャポニズムはすばらしいコンサートだった。それを求めたのも求められたのも、嵐自身だった。
ジャニーズのエンターテイメントを知るあらしが求める、ジャニーズのエンターテイメント。どこまでも欲深く、どこまでも旺盛に応えたツアーだったと、映像化したものをみて改めて思うよ。

ここまできたから泣ける

ゴテゴテに飾られた、セット、装飾、衣装、ダンサー、楽器…ほえ~~~~お金かかってるなあーって口開けてみることしかできなかったけど、そんなたいそうな舞台を所望し、それに見合うステージを作れること、簡単にできるわけないじゃない。ここまで大きいグループにならないと叶わなかっただろうし、ここまでコンサートにこだわってきたからこそ実現したものだとおもう。
そしてそれがあらしが求めていたものだってのがヒシヒシと伝わってくるから、たまらなくうれしい。こんなド派手なショーを魅せたいとおもってくれてありがとう!魅せてくれてありがとう!ここまで連れてきてくれてありがとう!!!

ンハーーーほんとに興奮が止まらないんだけど、たぶん突然ジャポニズムを見てもこんな感情にはならなくて(すごいとは思うだろうけど)やっぱ、ずっと好きでずっと信じてきたひとが、ルーツにこだわって完成させたドラマが熱いし、それなのに、こんなにも完全無敵のジャポニズムを作ったあらしは、いつものように真面目でかわいいおじさんたちで、「ツアー最終日やりきったよーーーー!」って達成感に観客が拍手したら「いや?みんなは別にやりきってないよね?17公演やりきったのは俺たちだよね?」ってすっとんきょうに距離グーーンしてくるシュールなシティ感だしてくるんだよ?
なんだよ君たちめちゃくちゃだな、めちゃくちゃ愛しいな!

なんかこう、ほんとうに非の打ちどころのないステージだけど、スーパーコンピュータのプログラムでもつくれないし、宇宙空間の偶然の産物でもないし、あらしが人間として感情と考えをもってここに辿り着いたってことが、もう泣けて泣けてさあ。どうしようかねえウオオーン。

ところで最後に、おれはブルーレイとDVDを間違えて買ってしまって画質の荒波に絶望してるよ。それでもこんだけ揺さぶられたジャポニズム!ぜひ高画質でおたのしみください。

SMAP解散ときいて

SMAP解散びっくりした。

わたしはファンというわけでもないけど、やっぱりSMAPは特別だったとおもう。みんなもきっとそうでしょ。
生まれたときからわたしの世界にはSMAPがいたし、絶対的存在だったし、この先それが揺らぐことがあるなんて考えもしなかった。先週、天皇陛下がお気持ちを表明してたけど、いまの陛下が陛下じゃなくなる世界が存在するなんて、天皇さんが「辞める」なんて考えたこともなかったように、SMAPもまたそう。
「ファンじゃない外野は黙ってろ」なんて言われちゃうかもしれないけど、SMAPですよ?SMAPに関して、「外野」なんてひとこの国にはいないんじゃないの?
この先、どうなるんだろうなー。SMAPのいない世界はいつ始まりますか。もういまがその世界ですか。

SMAPの最後

ショックだったのは、SMAPほどの国民的なひとたちがこれほどのしょぼい終焉を迎えたこと。
解散なんて想像もしてなかったけど、もしあるとしたら、国をあげて盛り上げて、テレビは四六時中ずっとSMAPの功績を讃えて、みんなで0時0分に「ナンバー1にならなくてもいい、それぞれ特別なオンリー1!!!!」って大合唱して、せーので日本中いっせいにクラッカー破裂させて、街中にファンファーレと大喝采が飛び交うような、そんな日でもおかしくないっておもってた。泣きながら、ありがとうって5人に叫ぶんだよ。
なのに実際ときたら、ほんとひどくて、運営のいざこざからのメンバー間の溝、グループ活動は干して、時期をみて事務所からの公式発表で解散を知る、なんて。どこぞの地下アイドルとおなじ末路やないかい。このへんの無力感がしんどい。
5人並んで立ってるだけで無敵のひとたちを、並ばせることすらできなかった。

草なぎさんと香取さん

ひとつ、気持ち悪いはなししていいですか。
しんつよって香取さんと草なぎさんのコンビ名(?)なんだけど、ファンじゃないわたしですらふつうにこの愛称が解ってしまうほど2人の絆はご存じのとおりとおもいます。
波乱万丈あったなかで、2人の信頼度は確固たるすごみがあるな、だれも敵わないなって、なんとなく察してたんだけど、いつだか草なぎさんが香取さんに対して「いざとなったら俺の金は全部お前にやる」「コイツを殺せって言ったら俺が殺してやる」と病的なまでの愛と執着の発言をしていてかなり震えたことがあったんだよね。
報道によると、存続派の木村さんと、解散派の香取さんがまず対立していたとか。そして、解散したいという香取さんについたのが草なぎさんだったという経緯があるみたいです。真相は知らないけど、この流れを知ったとき、ああ草なぎさんは香取さんの殺したいやつを殺したんだな…って瞬間的によぎったのね。SMAPを殺した。
どんな環境であれ、香取さんの「気持ち」を否定する草なぎさんなんて居ない気がしてる、あの発言を聞いた日から。
実際のところはほんとに何も知らないよ、当たり前じゃん、知るわけないじゃん!だけど、こういう結論に至ってもなお「しんつよ」の流儀はぶれずに在ったことが感じられて、また熱くなってしまう。ずるい、こんな状況で揺るぎない絆みせてこないでよ。ずるいよ。
SMAPは無くなる、だけどそれでも続く物語があって、そういうのほんと苦しくてつらくて尊くて好きなので、わたしはなんの涙を流せばいいのか分からない。

中居さん

中居さんのSMAPへの執念の行きつく先はこんなところでよかったんだろうか。
誰よりもSMAPを愛し守り抜き信じつづけたひとだけど、そんなひとですら届かない願いがあるということが絶望だよね。人間の集まりなんだとおもった。
前後をみて、周りの状況をみて、タイミングをみて、そうやって周囲に主導権を握らせていたら解散という決断はされなかっただろうとおもう。SMAPが組織ではなく、人間で作られていることをいまいちばん実感してるかもしれない。わたしは中居さんに期待しすぎていたんだろうか。
中居さんのコメントの「…(三点リーダー)」、言葉を含むような、途切れさせるような、なにも音にしてくれないその表現を、わたしはかわいいとおもった。そして憎たらしいとおもった。こんなところで喪失感を訴えてこないでくれよ。悔しさをちゃんと言葉にしてよ。なにも言えないのにいじらしく三点リーダーを潜ませるところが愛おしいし、なにも言えないからって三点リーダーで察してもらおうとしてるところがやるせない。
どんな「悪」を背負ってでもSMAPを全身全霊で守ろうとしてきた中居さんだけど、今回は悪から手をひいたみたい。もう悪をする必要もないってことなのかな。中居さんになにも背負わせなくてよくなってしまったこと、解放というべきか決別というべきか。

休むより解散したい

もうひとつ公式発表で気になったのが「休むより解散したい」というメンバー数人からの意見。
客観的に冷静にさあ、無理なら休めば?っていう提案ってもっともだとおもうんだよ。SMAPでなくったって、すぐに続ける決断ができないなら少し距離を置きましょうって一般的な頭の冷やし方じゃん。恋人関係だって仕事関係だってなんでもそう。とくに悩んでるひとや大きな決断をする局面に立たされているひと、後戻りできない場合は。
大船でこれまで休むことなく走り続けてきたSMAPが「休む」という選択肢を与えられただけでも快挙だとおもうんだよね。でもそれすら拒否した。
愛されるより愛したい。休むより解散したい。もうこの言葉がわたしのなかではすごく決定的だった。こいつぁどうにもできねえなって悟ったよ。
苦渋の決断だったんだろうが、諦めだったんだろが、そんなこと想像する余地はなくて、ただSMAPというグループがSMAP本人に見切られたんだという圧倒的敗北感。



それにしてもSMAPが解散するの嫌すぎるな、改めて。どういう角度でみても嫌だな。無理ほんと無理。
ジャニーズジュニアから新メンバー入れて2期SMAP作るわけにもいかないし、ましてや別のグループに後釜を任せるのもぜんぜんピンとこない。SMAPの屍のうえに立てるのはSMAPだけだよ。いつか時間が問題を解決してくれるかもしれない、そのときに自分たちの屍を思いっきり踏みつけて蹴散らして、颯爽と君臨するのは5つの影しか認めない。
そのときがあるのかすらもいまは分からないけど。

稲場愛香ちゃん ありがとう

カントリーガールズの稲場愛香ちゃんが卒業を発表しました。またひとりいなくなる。
持病の喘息により、今後の活動を続けていくことができないというのが理由だそうです。つらいね。体調のことだから、安静にとしか言えないし、たぶん完治するようなもんでもないんだろうからがんばってとか言うのも違うんだろうし。だけどせめて、「おつかれさま」「ありがとう」は言いたかったなとおもう。
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まなかは賢い子でした。その賢さゆえに「あざとい」と言われることもあったけど、そしたらつぎはその「あざとい」を武器にしてくる応用力の高さと客観性があったよね。わたしもデビュー当時こうやって書いてました。

まなかんの一番すきなところは人の話をしっかり聞いていて、かつ「聞いていますよ」という態度ができるところです。相槌がうまい。相手の話のあとに自分が話したいことがあるとき先走ったりでしゃばったりせずきちんと受け答えをしてから、自分の話に導入することができるんですよね。
新人中学生を3人抱えるカントリー・ガールズにとってこんなに頼りになる存在はありがたくMCでも他の子同士のやりとりを、ふんふんって大きくにこにこうなづいている様子が印象的です。
突き進め!カントリー・ガールズ! - とうふ油

この巧さ、文字で書いても伝わらないとおもうけど、カンガルの皮肉っていじって開き直って呆れるというパワー系のおしゃべりには、まなかの的確な相槌がないと作り物すぎて台無しだったと思わされる場面いくつもあったし(とくにデビュー曲キャンペーンなんかは)、グループトークを牽引してるのはももちPMだけど、その空気感を弁えてたのはまなかだったとおもう。

あと声、あのハリのある高い独特のぶりぶりした声は、グループの声色のバランスとしても必要不可欠でしょ。
まなかが居てほしかった理由、あげればキリがないけど、やっぱりなにより「北海道出身」って部分を欠いてしまうのはとても心苦しい。カントリーの誕生するきっかけであり、どれほどその熱意があったかは結成当時の里田さんのブログをとってもすさまじく、べつに今のハロプロでアイドルやってることがなにかにつながっているとは思えないけどまなかがカントリーガールズとして活動するのは、なにか継承のような、カントリーとしてのこだわりのような気がしてたんだよね。メジャーの発表も、イベントも、北海道のことこれ以上ないくらいスペシャルな場所として扱ってたわけだし。
べつに北海道出身者がいなくなったって、カントリーガールズがなにか変わるわけではないだろうけど、なんとなく後ろめたいよ。なんでわたしがそんな気持ちになっちゃうのか分かんないけど。
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昨年のうたちゃんに続き、2年目にして2人を失うことになったわけだけど、なんか違和感がすごいというか…、ううん。2人ともふつうに活動たのしんでやりがい感じてたように思ってたんだけどな。野心的というか、急に意欲がなくなったようにはとても見えなかったし。泣く泣く決断せざるえない状況に追い込まれたってことなんでしょうか。そうだとすると、なかなかしんどいしつらい(わたしが)
「もう嫌になったからやめまーす」って手を振ってくれたほうがまだ救いがあるよ。どちらにしても失うつらさは伴うけども。好きな子が好きな活動をできないんじゃないかと悩んでる日々があったこと、願い通りの結末にならなかったんじゃないかという可能性、そういうのほんとしんどいので。

ハロプロのなかでいまなにが起こってるのか分からない。今回のことだって、苦渋の決断なのか、諦めなのか、本人の希望なのか、まるで見えないし。こういうとき「次の夢ができたので」とか「活動に達成感を」とかでごまかしてくれないところがアップフロントの辛辣なとこだよね。卒業イベントができないときのアップフロントのばか正直さはほんとにばか。
推測だけども4月の時点であの事務所が諸々の返金に対応したということは、そのときから辞める方向で動いてたんだろうとは思うし、グリーディングDVDのリリースも撮ったものはいまのうち出しておかないともったいないって空気は察してたよ。でもその都度「いやいや大丈夫、大丈夫」ってわたしがわたし自身に言い聞かせてごまかしてきたこともふくめて切ない。切なさがすごい。

ハロプロはなにかと北海道にこだわってるとこがあるから、これから地元でなにかお仕事続けるのかもしれないし、またまなかに会える日がくるかもしれない。喘息っていって辞めたんだからあんまりすぐには無理だろうけどいつかちょっと歌ってくれるかもしれないし、自慢のダンスが見れる日だって閉ざされたわけじゃない。だけど、わたしはいまのまなかに「ありがとう」「おつかれさま」と言いたいのだよ。いま、いまなんだよ。

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まなか、ありがとう!おつかれさま!だいすきだよ。

「ザ☆ピ~ス!」という選挙ソング

参議院選がありましたね!今月末には都知事選もある。街頭やら地方周りやらで外でにこにこするに決まってるのに過酷な真夏が選挙の季節になっちゃってるの、汗水たらして日焼けしてここまでがんばってんのよ~おろろろーんって演歌的な心に訴えかけてくる泣き落としっぽさがある。

選挙のはなしがしたかったわけじゃなくて、選挙の日にいつも聞いて口ずさんでしまう曲、モーニング娘。「ザ☆ピ~ス!」のはなしだよ。
この曲がリリースされたのは2001年!なんといまから15年も前のこと。娘。ファン的には「黄金の9人」としてその後も大切に扱われることになるこの曲が、なぜ選挙の曲なのか。

選挙の日って うちじゃなぜか
投票行って 外食するんだ

この歌詞があったからに他なりません。

The Piece

www.youtube.com

そもそもこの「ザ☆ピ~ス!」という曲はファンキーでハッピーでゴールドで、めちゃくちゃテクニカルなつんくサウンドで、楽曲としてのすばらしさはもちろんあるんだけど、とつぜん歌われるこの「選挙の日に外食する」という歌詞。
初めてこの曲を聞いた小学生のわたしは、なんだそれ…※□☆~アハハハ~と、気にもしていませんでした。だってつんくの歌詞いつも意味不明だし、脈絡ないし、こういうヘンテコなのがモーニング娘。でしょ?アハハ~~~そんなことよりピース!ピース!ピース!ああああ梨華ちゃんかわいいよー!というかんじ。


だけど、20歳を超えてはじめての選挙をむかえるときふとこのフレーズを思い出し、気付いたのです。この曲のタイトルが「ザ☆ピ~ス(平和)」だということに。
この曲は平和の曲、それも「平和であろう」とか「平和を願う」とかそういう希望のはなしではなく「これが平和」と名付けられた曲。

好きなひとが優しかった うれしい出来事が増えました
大事なひとがわかってくれた 感動的な出来事となりました

この曲は、主人公の当たり前だけど当たり前じゃないとっておきの出来事をならべて、日常にあふれる数多の平和を掴んでいこうというメッセージが込められています。「デリバリーピザのサイズをLかMかいつも悩むこと」も「英会話スクール入ったきり行けてないこと」も、日常のちょっとしたことをつまみだしてはうれしい・感動・ピースとおおげさに高らかにそして楽しそうに歌うのです。
そのなかのひとつが「選挙の日ってうちじゃなぜか 投票行って外食するんだ」で、これもまたひとつの主人公の感じる当たり前だけど当たり前じゃない平和なんだとおもう。

特別な体験

ところで、選挙の日に投票のあと外食したことってありますか?わたしはあります。そしてそれはとてもドキドキしたことを思い出す。
投票のために自分の通っている小学校にお父さんとお母さんと一緒に出向くことが特別だし、おやすみの日曜日に学校にいくのも特別だし、なのに学校でいつも見かけるクラスメイトや部活の子に会うのも特別だし、いつもはふつうにおしゃべりしてるのにお互い親がいるからかぎこちなく上っ面の会話だけして別れていくのも特別だし、なんとなく、あの日のすべての体験がわたしにとって「いつもとちがう特別なこと」でした。
そのあとの外食、どこでなに食べたんだっけなあ…あんまり覚えてないけど、近所のいつも行くような定食屋さんやレストランでなにげない食事をしたとおもう。さっきの特別な、いつもとちがう状況からの家族での食事。お父さんとお母さんとお姉ちゃんと、家族みんなでごはんを食べるのってうれしいなって、いつもは別になにも思わないのに、なんでかそうおもってウキウキふわふわした気がする。
わたしのこの体験や感覚のことを歌っているのかは分からないけど、あの日のことが「当たり前だけど当たり前じゃない平和」だと歌われているのなら、たしかにそうかもっておもうんだよね。

そしてあれから15年経って、やっぱり選挙の日って平和のことをまじめに考える特別な日だなっておもうんです。
わたしはほんともう、ただの一般OLで、政治のことも人並みにしか知らないし、支持してる政党もなければ、日常のことで頭がいっぱいで国のこととかちゃんと考えられる余裕もないです。でもやっぱ選挙の日だけは、ちょっとだけ将来のこととか、せめて今ってどうなんだろうとかよぎったりして。
あのころとはちょっと意味は変わってしまったけども、わたしの求める「平和」のことすこし気にしたりする。

「選挙の日ってうちじゃなぜか 投票行って外食するんだ」のあとの歌詞は

奇跡見たい すてきな未来

将来の希望がどこか他人まかせで、でも奇跡が見たい!すてきな未来がいい!って願ってるのがとてもわたしの一票らしくて親近感ある。

意味のないままの「ザ☆ピ~ス」

小学生だったわたしは、一心不乱にテレビの娘。たちと一緒にピースピースしまくるピースマシンと化していて、メンバー9人分の振り付けすべて覚えていて、学校で「今日はあいぼんやるね!」なんつって日替わりで踊ってはピースし、保田役をやりたがる子がいなくてじゃんけんで負けたら保田という名の罰ゲームに怯えながらピースし、とにかく寝ても覚めてもピース。右向いても左向いてもピースに次ぐピースをしていたのです。

HO~ほら行こうぜ そうだ みんな行こうぜ
さ~ほら歌おうぜ そうだ みんな歌おうぜ
HO~ほら誓おうぜ そうだ みんな誓おうぜ
さ~ほら愛そうぜ 最高級で愛そうぜ

みんなでどこに行くのか、みんなでなにを歌うのか、みんなでなにを誓うのか、みんなでなにを愛するのか、あのころのわたしはなにも分かってなかったんだよね。いまもよく分からないんだけど。ただHO~HO~と片手を挙げてモーニング娘。のマネをしてるのがちょーたのしかった。最高だった。

EVERYBODY GET UP
ウチらが住む 未来だぜ LET'S GET UP!

ここのごっちんのキレのある動きすきだ~~~なんてことしか思わなかった。ウチらが住む未来だぜなんて歌詞、意味も分からず歌ってた。


「選挙の曲」なんていってしまうほど浅くないし、もしそうだとしてもそうやって紹介されてこなかったから、これからも「ザ☆ピ~ス」はなにも変わらないパーティーソングなんだとおもう。そのための「☆」であり「~」だし!曲名でめいっぱいふざけててるのアピールしてるからね!

だけど、この曲ととも育ってきてしあわせだったとわたしはおもう。当たり前だけど当たり前じゃない特別な出来事のなかにピースがあって、それを守るために歌って愛して、じぶんたちの未来をじぶんで考えようって教えてくれてたなっていまになっておもうんだよね。
政治めいた解釈も思想もない、人気絶頂のアイドルグループがピース!ピース!とかわいく指2本をおでこに掲げて、それをみんなでマネした曲、それだけでいいとおもう。
みんなでワイワイ踊りながらなにも考えずにピース!ピース!するの、ちょうたのしい!

選挙の季節に、未来の平和のことをちょっぴりかんがえて、そのときに流れている曲が「ザ☆ピ~ス!」だってことが、とてもハッピー。