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とうふ油

とうふとアイドルについて

MOREとわたしの距離感

MOREという女性ファッション誌があります。20代向けのどこにでも居そうな女性の格好がいっぱい載ってる月1発行されている人気の雑誌ですが、そこで二宮くんは「it(一途)」という連載をもっています。
だいたい表紙を4枚くらいめくってかわいいネズミが見えたらそれが二宮くんです。
目次の前後、巻頭特集の前に位置するその絶好の場所はこの連載が始まった当初からぶれることなく、二宮の連載しか読む気のないわたしにとっては探さなくても済むありがたい場所です。


わたしは二宮くんが好きですが、このMOREを本屋で手にとったことがありません。でも毎号読んでいます。
いつもヘアサロンで読んでいるのです。
こう書くと髪をキレイにするついでにMOREを読む程度のものか、と思われるかもしれませんがむしろ目的が逆です!わたしはMOREの二宮の連載を読むためにヘアサロンに通っているのです。これがどういうことか分かりますか。わたしは二宮くんのおかげで毎月マシな髪型でいられるということです!
つ ま り わたしは 二宮くんにキレイにしてもらってるのです!ふえーい!!
いま、ふえーいという奇声を発しましたが、改めて書くと己きもいぜ…という感情が言葉として吐き出されるまえに「ふえーい」になって思わず飛び出してきました。きもいです。でも嘘ではないですきもいけど。
ヘアサロンで席に案内されると渡された雑誌をチェックし、そこにMOREがないと「すいません、MOREありませんか?」と要求します。ありがたいことにMOREを置いていないお店は出くわしたことがないのでMOREの人気の高さを鏡越しに感謝しています。すいません、MOREありませんか。これを自分の髪をどうしたいか伝える前に言ってしまう日もあり、カラーを決めようとサンプルをもってきた美容師さんの目を丸くしたこともあります。欲望のままに求めてしまう自分に人間の本能というものを感じました。おれ、生きてるで!
とにかくだ、この気味のわるい習慣のおかげで毎月トリートメントするし、髪型に気をつかうし、まあ悪いことではないんだな。たった見開き1ページのためにかける時間とお金はどうかとおもうけど、いいの。だって!二宮くんに!キレイに!してもらえるから~ふわふわ~めろめろ~

はい、やっとMOREの連載のはなしをします。毎月簡単なテーマがありそれに沿って二宮くんの自由な発想と、偏屈まみれの考え方をぎゅぎゅぎゅっと詰め込んだテキストには編集者の苦労が感じられ涙なしでは見られません。二宮くんはのらりくらりと本気のような冗談のような話をします。
たまに極論すぎるはなしを持ち出しては「でしょ?」という語尾でしめくくり、まるでみんなが共通の認識をしているようないいぶりで話を終わらせます。また質問されたことにまっすぐ答えず単純なこともすぐに複雑にしてしまいます。例えばこんなかんじ

MORE「誕生日はなにか祝ってもらえた?」
 二宮 「誕生日なんてもういい年だしうれしくないでしょ?」
MORE「若いころの喜びが大人になると薄れるというのは寂しいものである。」

この調子です。誕生日は祝ってもらえたかどうか不明なうえに、うれしくないという独自の意見を「でしょ?」というお前らもそうだろと言わんばかりの決めつけで答えます。さらにぐっとくるのはこの適当な回答をそれっぽくコメントしてくれるMOREの中の人!!どうですかこれ!いかにも二宮でしょう!これぞ二宮だと思いませんか!!!こんなやりとりが終始散らかりまくっているのがit(一途)なのです。二宮くんの不思議ちゃんな部分ってかわいいかわいいって言ってあげるのが正しいリアクションだからね。
(ちなみに件の通りわたしはMOREを一冊も購入したことがないのでただの印象でねつ造したので、上記のようなやりとりは存在しませんのであしからず。)


テキストで思考をもっていかれるのも良いし、大正解しか提供されないグラビアで脳みそを熱くするのもいい。でもこの連載でわたしがもっとも支持しているのは小さな小さな文字で申し訳程度に書かれる、撮影時のエピソードです。
テキスト部分では気取って語っていても「この日はなんだかご機嫌な様子」とか「履きくずした靴で登場」とかギャンカワなにのちゃんをこっそり知ることができます。
へへん。他人の視線の先にいる二宮くんまでも高鳴ってしまうんだーい!
しかし問題はこの撮影時のエピソードというのがすごく小さいスペースに詰めて書いてあるということで、ヘアサロンで熟読するわたしは担当の人にドン引きされるほど死に物狂いでMOREを開き、目から10cmの近さにまで紙面を寄せます。話しかけんなと言ってないけど後頭部は言ってるんでしょうな、もれなくなにも言われねえよ!

この連載、本気で好きだし永遠に続いてほしい、でも正面からがっつくのも恥ずかしいし他でお金つかって正々堂々と読む、というのがちょうどいい距離感ナンダー。
今後も、MOREとの関係は好きな子に好きっていえないからその子の友達と仲良くなってごはん奢って「あいつって彼氏いるの?」てやんわり聞くみたいな大学生の青春のようです。
奢ってやったんだからあの子のこと教えろよなー!

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