とうふ油

とうふとアイドルについて

℃-uteちゃんの未来をみたい。

◆この記事は6月22日に書かれたものですが、℃-ute解散発表後に泣きながら公開しました。


℃-uteちゃん、ハロプロだからいいのか、ハロプロじゃないほうがいいのか分からない。
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春ツアーおつかれさまでした。最終武道館公演も大成功でやったね、よかったね、最高だね。今回のツアー、個人的にはここ数年の℃-uteのなかで一番すきな公演だったから、達成感もひとしお。℃-uteで遠征キメたのもチケット買い足したのもひさしぶりで、コンサートに行きたい!℃-uteを観たい!の一心で移動手段から宿やらを確保する手間をかけている快感というか、℃-uteのためにここまで尽力するよろこびに酔ってました。
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ほんとに傑作のコンサートだったとおもうし、メンバーもスタッフもこれ以上ないパフォーマンスをみせてくれてたとおもう。ほんとに大満足。
ただ、完璧に楽しめたからこそ、以前より増して「℃-uteってこのままハロプロにいる意味あんのかな」という疑念がわいてきた。ハロプロにいる意味…というと具体的過ぎてぎゃくに適切じゃないか。なんだろうな、アイドルの枠のなかで良いと言われ続ける意味…というほうがいいかもしれない。
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わたしは、アーティストになれとか、アイドルじゃないほうがいいとかそういうことが言いたいわけではないんだよ。いつだっていつまでだって誰がなんと言ったって℃-uteはわたしにとってアイドルだ!そこは絶対に譲らないよ。
℃-uteはかねてから、ハロプロのパフォーマンスの先頭を切って走り続けてきたグループであり、いまはハロプロ全体の序列トップに君臨する立場にまでなったわけだけど、じゃあここからこの先どうなるの???というビジョンがあまりない。いや知らないよ?事務所にはあるのかもしれないけども。だけど、わたしには見えない。

℃-uteは、アイドルのなかではすごいビジュアルのグルーヴを保っていて、アイドルのなかではすごいダンスも繊細で、アイドルのなかではすごい歌唱力もあって、わたしだってそうおもう。そうやって憧れてきた。そこをみんなに知ってほしくて躍起になって必死に応援してた部分すらある。
ここ数年の℃-uteのパフォーマンスの安定感ったらなくて、目に見えてすばらしくて、わたしの気持ちが実を結んだというわけではないけどようやく「本当はすごい」から「本当にすごい」にだんだん評価を変えてきてるように感じてるんだよね。
「本当にすごい」と言わせるのは簡単なことではなくて、これまでの変遷や活動歴を振り返ってようやくここにきたという達成感すらある。いやもちろん、まだまだ知名度は十分じゃないし、活動を目いっぱいできているかといわれると余地はあるとおもうよ。だけどでも、そのじれったさを残してさえも充分に認めるに値するグループじゃない。もうほんとにすごいじゃない。
こうやって褒めて賛辞を送って、たぶん来年もおなじようなことで褒めて、再来年も同じようなことで最高って言ってるとおもう。
そのことに、だからなんなのよ、と思い始めたんだよね。

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℃-uteのことが大好きなんだよ。何回もいうけど、ほんとに好きなの。
だから、できればずっと活動していてほしいし、できればずっとステージをみたい。だから、このままでいいのかって不安がやってくる。ハロプロの年長者として牽引する役割がどれほど℃-uteにとってプラスなんだろう。アイドルなのに本当にすごいとこのまま言われることがどこまで℃-uteの未来を明るくしてくれるんだろうか。
いますぐどうこうという話ではなくてね、もっと広い目をもった人たちのもっとたくさんの目に触れて、そこで邁進できる環境が、そろそろ必要なんじゃないかなと思い始めたんだよね。

℃-uteのすごいところ、たくさんあるんだけど、その中のひとつに、「女子世界の雰囲気を保ちながらも徹底した体育会系」ってのがあって、そのギャップを両立できる独特のバランスが秀逸で唯一だなって思ってるんだけど、つまりそういうことで、このまま可憐なお姉さんとして超絶ステージをばんばんキメること、このまま年を重ねても魅力あふれる人たちでいること、いまの℃-uteなら絶対できる。
それに、昨今のハロプロといえば、ハロプロ自身であるにも関わらず実体のない幻想のような「ハロプロらしさ」を追いかけて捕まえられずに霧のなかをもがいているというかんじだけど、℃-uteはもうその段階じゃないとこにいるじゃない。
ハロプロという組織に固執する必要ない。むしろハロプロであるがゆえに若くてフレッシュなアイドル集団としか見てもらえない状況だってあるかもしれない。それってもったいないな、ということで、冒頭のハロプロにいる意味あるのかな」になるわけですよ。

℃-uteを一般化したいとか、大それたブランがあるわけじゃないけど、なんとなくこのまま閉鎖的な場所に閉じ込めておくのはもういいんじゃないかなとおもう。解放ではなく、脱退でもなく、それこそ修了したという意味の「卒業」にふさわしい形で。
答えのないはなしをだらだらと書いて申し訳ないんだけども、ハロプロを卒業してほしいわけではないよ。ひとつの将来の選択肢として、仮にハロプロではなくなってもという提案よこれは。

かつて(もう10年前か!)ハロプロは「ワンダフルハーツ」と「エルダークラブ」に分裂したことがあって、OGや古株を現行のグループと線引きして組織にして、それからしばらくしてハロプロから卒業という流れをもって、諸先輩方はハロプロではなくなったわけだ。
個人の脱退や卒業、またはグループの解散以外でハロプロを抜けた事例は、この大改編のたった1度きり。だからまったく想像できない。だけど、つんくと心中したBerryz工房とはちがう道を歩みはじめた℃-uteは、これからの道も開拓できると信じてる。っていうかこのままジャングルかき分けなくてどうする。新しい島を見つけてくれよ。
変わらず露出しステージに立ち続け、いままでよりも最高の曲を、いままでよりも最上に歌い踊るグループの前例をつくってほしい。

あのとき、なんのために生きることを決めたんだ、生きるためだろう?だったら生き残れ!
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