とうふ油

とうふとアイドルについて

ももこ、ももこ、ぼくのぴーちっち!

アイドルを好きになったら、別れを覚悟しなきゃいけないのにね。
こんなに長くアイドルを好きでいるつもりだったのに、こんなに長く好きでいさせてくれたから、まだその覚悟できてなかったみたい。さみしいね。悲しいね。泣いちゃうね。こうやってつらい気持ちをこんなところに書き殴ることでなにが癒されるんだろうか。なーんにも。
ゴールなんてどこにもないから、結局バイバイするしかないんだ。何回も何回も繰り返されるわたしの恋はいつだって失恋で終わる。

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Berryz工房が活動休止しても、それでもまだハロプロでアイドルやりたいって言って前代未聞の残留をしてくれた桃子にどこか救われてたんだ。わたしの好きだったハロプロを、わたしの愛していたアイドルを続けることを選んでくれたこと、これまでを肯定してくれた気がしたし、まちがってなかったんだってわたしを確信させてくれた。あれから2年が経って、桃子はいなくなることを告げてきた。わたしの目の前から消えると予告してきた。

ライブ漬けのハロプロはメディアに出ていないときもレッスンや公演やその他に追われていて多忙を極めているらしい。その中でも一番といっていいほどテレビに出て「ももち」として活躍していた桃子の忙しさたるや想像もできない。さらに大学に進学して、あろうことかあの「ももち全盛期」に1か月間も毎日実習をおこない、小学校教諭と幼稚園教諭の免許を取得したと知ったとき、桃子には敵わないなと素直におもった。
敵わないし、叶わない。大学進学を決めたとき、免許を取ったとき、桃子を「すごい」とおもう反面、このままアイドルでいてくれることはきっと叶わないんだ、黙ってそう察した。努力して苦労してまで得たかったものが桃子にはある。ステージに立つこと以外の夢が桃子にはある。

だけどそんなの気付かないふりしてた。桃子は完璧なアイドルだから、だから、って信じてた。いや思い込もうとしてた。
こんな頭のいい子が将来のこと考えてないわけないのに、完璧だからこそぜったいに未来を逃さないはずなのに。あんなぶりぶりした見た目とは裏腹にスっとした表情でプラスチックのうえで踊る桃子をみてると、そんなこと考えなくていいとおもった。

桃子のことを愛してるし尊敬してる。桃子には幸せになってほしい。それはそう。絶対そう。いままでのことだってもちろん感謝してる。ありがとうのそれよりもっとうえの最大級の言葉があればそれをためらいなく贈ろう。
Berryz工房は桃子にとって最善のかたちで終われなかったのかもしれない。カントリーガールズは桃子にとって意図した方向に進まなかったかもしれない。だけど桃子はずっといた。投げ出すことなくずっといた。
この15年間の桃子のこと振り返えろうとしたら、なにも思い出せなくて、こんなに桃子にことずっとみてたのに、昨日の姿しか浮かばない。かわいくてちいさくて強くて健気でしたたかな姿…、これは昨日の桃子か、15年前の桃子か、もう分からない。桃子はずっとずっと変わらずいてくれた。ありがとう。そんな大変なことを貫いてくれてありがとう。

桃子がいなくなったらどうしようか。全然考えたくないな。
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